遊び

 夕方6時。新宿に3人の男子学生がいる。そして日本全国の多くの大学生が交わしているであろう宿命的な会話が始まる。

 

「何する?」「うーん・・・(ため息)・・・(間)。」「暇だな・・・」「うーん(鼻ホジホジ)」「〜〜がいいんじゃない?」「うーん」「ねー何する?!」

繰り返し。繰り返し・・

 

 でも幸いここは新宿だ。なんでも揃っている。飲み、カラオケ、ダーツ、映画鑑賞、温泉だって入れる!そしてこれらにはある〈カッコ〉がもれなく付いてくる。(おっ、やったー!)そう、〈お金さえ払えば〉というカッコが。(がーん・・・)新宿という街には“お金がかかるシステム”が組み込まれているのだ。何をするにもお金がかかる。飲み、カラオケなどなど。逆に言えば金さえあれば楽しい街だ。でも僕たち3人はそんなシステムに対抗してみたかった。証明してみたかった。新宿でもお金を払わずに十分、いやそれ以上に楽しい思いをできるのだということを。

 

  • 隠れ鬼ごっこ

3人のうち1人がトイレなどに行った。その隙に残りの2人がそいつのカバンを持って逃げ出す。(注意→少し隙を作ってあえて追っかけさせるのが楽しむポイント!)ワーワーギャーギャー言いながら人混みの中を逃げ回る。(駅とかはやめておいたほうがいいかもしれない)そしてビルなどの物陰に隠れる。はぁはぁ、ドキドキ。自分たちの目の前を、カバンを取られた友人が気づかずに通り過ぎる。ドキドキ・・ 

 これはなかなかオススメ。たくさんのビルがあり人が大勢いる新宿だからできる楽しみ♪〜

  • キャッチへの対応

夕方の新宿を歩くと必ず居酒屋への勧誘がある。キャッチだ。それを「いや、大丈夫です」とそそくさと断って立ち去るのではなく、「いかに面白く断れるか」という条件をつけて断る遊び。

 例えば3人いればキャッチの人が「居酒屋どうすか?」と言ってくる瞬間に3人がパッと散り、キャッチの人を取り囲む。そして無言で3秒ぐらい見つめた後、平然と立ち去る。キャッチの人は一瞬何が起きたのかわからず呆然とそこに立ち尽くす。

 

 

次回は取材記事です!!お楽しみに